公認会計士って?|株式による資金調達の仕組み〈前編〉

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なりたい職業は公認会計士!っていう小、中学生ってなかなかいないですよね。身近に存在を感じることはあまりない職業だからでしょうか。

公認会計士がどんな職業なのかは一般的にあまり知られていないようですが、社会で重要な役割を担う仕事なんですよ。あまりイメージがない方はこの記事を読んで知っていきましょう!

公認会計士の使命は、資本市場の健全な発展に寄与することなんですが

そう言われてもパッとイメージは湧きませんよね(笑)

公認会計士について知るために、まずは資本市場の仕組みを知る必要があります。学校で習ったこともあるかもしれませんが、復習として、簡単に説明していきます。

企業が会社を立ち上げたり、事業を行うためには、まずお金がなければいけませんよね。土地、職場、設備が必要ですし、商品やサービスを提供したり、人を雇ったりもしなくてはいけません。必ずお金が必要になります。お金が自分の手元の資金で足りればいいのですが、会社を立てるにあたってはあまりそういうわけにはいきませんよね。

では、お金を得るためにはどうすればいいと思いますか?

まず、銀行に借りるという手がありますね。

銀行からお金を借りれば、お金が得られます。しかし、これは負債となります。つまり借金ですね。借りたお金は必ず返さなければなりません、さらに、これには借り入れた期間に対して利息も生じてしまいます。

会社が銀行などにお金を借りることのみで資金調達すると、いわゆる借金まみれになってしまいます。これは周囲の人から見たらこの会社大丈夫なの?と心配されてしまいますね。

借入には返済期限があるし、返済期限までには資金を稼いで元本と利息を返さなければいけない、、。それに、銀行側だってお金が返してもらえないリスクがある。まだ活動していない会社にいくらでも貸してくれるわけではありません。このように、借り入れだけで調達するには制限があります。そこで、他に資金を調達する方法が資本を増やすということです。

株(株式)という言葉を聞いたことはありませんか?これは企業が資金を調達する上で、必要不可欠なものとなっています。

株として投資家から資金を調達しても、どうせ返済するようでしょう、と思うかもしれませんが、実は、そういうわけではありません。詳しくいうともっと細かい分類があるのですが、基本的に株式会社は間接有限責任で設立されます。そして、株式会社は間接有限責任がほとんどです。間接有限責任であると、企業は出資者への返済は義務ではありません。

そう聞くと、じゃあ株主は返してもらえないかもしれない資金を会社に出資してなんのメリットがあるの!と思いますね。ところが、株主にももちろんメリットがあって、株の売買によって利益を得ることができるかもしれないんです。一万円で購入した株が二万円になったら売却により投資家は利益を得ることができますが、五千円に下がってしまったら損しますよね。だから、投資家は利益を得るため、成長が見込める企業に投資するのです。

( 株の上昇、下落がなぜ生じるのか等ついてはのちの記事ご説明しますね )

企業側は投資家に出資してもらう。企業はその資金を利用して事業を行います。そして成功し、資金が増えたらその出資してもらった額を返済するのね…うんうん。

いや、その必要もないんです。つまり、会社は株を保有している株主(投資家)に対して保証、返済しなくて良いのです。(実際は配当という形で株主に利益が分配されることがありますが)。株式は会社が存続する限り、株を買い戻さない限り存在し続け、市場でやり取りされることになります。

これが間接有限責任です。一言でいうと、会社は出資額に責任を負わない、会社が失敗してもお金は返さないよ、ということですね。つまり、投資家は自己責任で投資を行います(=株式を買います)。先に述べたように、株を売ることで利益を得ることを目的とし、自分で企業に投資を行っていきます。

ということは、投資家が投資を行うには企業の成長を予測していく必要があります。これはどうやって予測していくと思いますか?

後編へ続く…

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